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Orange DAOのインタビューを受けた

2024年6月13日

11 min read

Orange DAOとは

Web3 の投資 DAO 、 Y コンビネーターの卒業生が参加している。3 ヶ月で投資家から投資を受けられるまで引き上げる仕組みがあるようです。 今回インタビューを受けたので共有します。

きっかけ

GitHub を見てくれてメールをくれた。

I noticed from your Github profile that you are actively building in crypto, so I wanted to reach out to you to invite you to apply for the upcoming Orange DAO Fellowship batch.
The Orange DAO Fellowship is designed to help you take your crypto project to the next level, with 12 weeks of mentorship followed by the chance to pitch at our Demo Day to over 300 top investors.
So, if you want to take your project to the next level, I'd love to invite you to apply at https://www.orangedao.xyz/apply.

We've got a referral code for you as well: hogehogefugafuga

Got questions? Just hit reply. I'm excited to learn more about what you're building.

ETHGlobal のハッカソンに参加しているのでいくつかプロトタイプを作っていたり、Encode Club の Expert Solidity Bootcamp の取り組みをアップロードしていたりが良かったのか。 はじめは詐欺とかじゃないかと考え Orange DAO というのが何かわからず調べてみると Y Combinator 卒業生だけが入れる限定の投資 DAO のようだったので詐欺ではなさそうなので応募してみるかと思った。 ただ、特に起業できるほどのプロダクトがあるわけではなかったので最初は申込みを見送ろうかなとも思ったが、せっかくなので申し込んでみた。プロダクトのアイデアは Inro というゼロ知識証明を利用した年齢認証アプリを出してみた。

申し込みについて

Applyページからフォームを提出する。 答えるのが難しい質問もあり、例えばWhy are you the right founders to build this product?は他の人でも大丈夫に見えるし、どのようにお金を稼ぎますかとかも難しい。なんとかそれっぽい文面を作り提出。また、締め切り間近だったので、アピールビデオは取る時間もなかったので添付せずに出した。

書類選考の結果通知について

申込みをしてから一週間位経つとメールで通過の連絡があった。

Thank you so much for applying to the Orange S24. Our team has reviewed your application and we’re excited to invite you for an interview!
The interview will be 10 minutes. This means we'll drop formalities and focus on what really matters - your project - through a series of fast-paced questions. Following the interview, there may be one additional interview; otherwise, you will hear our decision shortly thereafter.
PS: We highly recommend checking out tips for YC interviews, such as this [one](https://www.ycombinator.com/blog/tips-for-yc-interviews), and practicing with tools like this [one](https://jamescun.github.io/iPG/).

メールに書かれていたサイトを見てみると 15 秒で次々と質問を回答しないといけなさそうで練習しないとまともに答えられないぞと感じた。特に英語でテンポよく答える必要もあるし相当整理した状態じゃないとスラスラ答えられない。 また、インタビュー時間も 10 分しかなくこんなに短い時間で投資判断が下されるということも驚いた。

インタビュー前の準備について

準備には Y Combinator について理解しておいたほうがいいかもと思い。Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクールを読んだり、Y Combinatorって今どう? 採択された日本人起業家の体験談を見たりした。Paul Graham からのスタートアップへのアドバイスまとめ,ポール・グレアムによる「スケールしないことをしよう」前編,うわべの華やかさを求めてスタートアップを始める輩が多い、そんなものは「おままごと」だ—Yコンビネーター創業者ポール・グレアム,「優れたアイデアほどバカげているものだ」Yコンビネーター代表が起業家予備軍に語ったこととかを読んでいくとスタートアップというとスケールを考えるのかなと思っていたけど、もっと地に足をつけてユーザーを見つけて行こうとか地道なことを継続するのが大事と考えていること、プロダクトアイデアだけでなくチームも見られていることがわかってきた。 インタビューでも一人が喋り続けるのではなくて、チームで協力して答えていくのも大事そうに見えてきた。

先輩たちのアドバイス

別件でInroの ZK バックエンドに使っている Sindri の創業者の方から連絡があり会話する機会があった。どうやら ZK 開発者をつなぐプラットフォームを立ち上げるので我々もコミュニティに入ってくれないかとうことだった。もちろんと答えたけど Orange DAO のインタビュー次第では ZK 部分のコードはクローズドにするかもと伝えたらそれでもよいとありがたい返事をもらえた。また、インタビューについて相談しているとピッチデッキはあるのなければ用意したほうがいいとアドバイスをもらえ、Maya Labsのピッチデッキがよかったと教えてくれた、また Telegram でグループチャットを作ってくれてピッチデッキも見てあげるというありがたいサポートをもらえることになった。

ピッチデッキを作る

早速作ってみるとことにした。変更点を管理しやすいからMarpを使ってGitHubでコンテンツを管理することにした。パワポとかより表現力は少し落ちるけど Textlint も入れられるしスライドもシンプルになるしいい面もある。 完成したピッチデッキはこちらファンドしてもらったお金をどう使うのかとか考えたこともなかったので現役プレイヤーの生きたアドバイスはお金に変えない価値があると感じた。ありがたい。 今回のインタビューで直接このピッチデッキを使うことはないのだけどピッチデッキを作ることで自分たちのプロダクトの特徴や解決しようとしている課題、マーケットのポテンシャルがクリアになり助けになりそうに感じた。

インタビューについて

インタビューは 10 分間というとても短い時間で行われる。とにかくはじめに聞かれる質問は決まっているのであなたのプロダクトの特徴とどの問題を解決しようとしているのかこれを 2 - 3 センテンスでいうことは絶対やろうと心に決めインタビューに臨んだ。 今回は以下のことを聞かれた。

いわゆるエレベーターピッチと同じようなことが聞かれたのだけど改めてエレベーターピッチの重要性とその内容をキレよくスラスラと回答できることが重要であることがわかった。

インタビューの結果について

インタビューが行われてから 11 日後にメールで来た。結果は残念ながらお見送りでした。 ただ、丁寧なフィードバックとともに連絡をもらえたこと、今回不明確だった点を解決したらまた応募してねということでした。Dockも同じようなユースケースをカバーしているので話を聞いてみてヒントを探してみようと考えています。

A couple of thoughts/feedback from us:
We appreciate your vision and the ZK technology behind Inro. However, we couldn't identify the specific initial use cases or how they will be implemented. It's unclear how you will 'officially' collaborate with institutions (e.g., bars/nightclubs as mentioned), and provide their customers with an opportunity to use your system to verify their IDs. We're uncertain about the willingness of these institutions to use Inro, as well as the interest (e.g., nice-to-have vs must-have) of their customers for ZK ID verification systems. We’d love to revisit your application as you develop solid insights addressing those issues and gain more traction.
Even though this is not the outcome you hoped for, we are nevertheless grateful for the time and effort you put into the process. You should know you were in the top 5 percent of applications, and so this was a difficult decision for us. We’d love to keep in touch as you continue to build your company.